お金の基本知識

【初心者向け】知らないと損!フリーランス1年目が見落としがちな税金と手続きとは?

「会社に就職せず、自分で仕事を始めた!」というみなさん。
フリーランスや個人事業主として、自由な働き方を選ぶ人が増えていますよね。

でもその反面、税金や手続きはすべて自己責任。
知らないままでいると、あとから大きな金額の税金を請求されるなんてこともあるので注意です。

この記事では、フリーランス1年目の方が「やっておくべきこと」や「知っておくべき税金」を、初心者向けにやさしく解説していきます!

この記事でわかること

✅フリーランスが払う税金の種類
✅確定申告の申請方法
✅フリーランス1年目で「やらないと損すること」

フリーランスが払う税金とは?

会社員とちがって、フリーランスは自分で税金を計算して払う必要があります。
基本的に、以下の3つの税金がかかってきます。

税金の種類

✅所得税
仕事で得た利益(売上-経費)にかかる税金。国に納めます。
✅住民税
住んでいる市区町村に納める税金。前年の所得に応じてかかります。
✅消費税
売上が1,000万円を超えると発生。1年目は対象外です。

※ポイント:1年目は収入が少なければ、税金も少ないですが、申告を忘れるとペナルティになることも!

確定申告ってなに?

フリーランスにとって最重要イベント、それが確定申告です。

確定申告とは?

確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の所得と、その所得に対する所得税を計算し、税務署に申告・納税する手続きのことです。ほかにも、法人税や消費税などの税金でも確定申告が必要になります。
確定申告は期間が設けられており、毎年2月中旬から3月中旬です。

申告をしないとどうなる?
✅税金を多く取られることがある
✅無申告加算税・延滞税が発生する
✅扶養控除などの申請もできなくなる

面倒そうに感じるかもしれませんが、会計ソフト(マネーフォワードクラウド確定申告がおすすめ)を使えば簡単に申告書が作成できます。

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住民税・国民健康保険も忘れずに!

住民税

前年の所得をもとに計算され、6月ごろに市区町村から納付書が届きます。
支払いは「年4回(6月・8月・10月・翌1月)」が一般的。

国民健康保険

会社員とちがい、フリーランスは自分で保険料を払います。
こちらも前年の所得で計算され、保険料は意外と高めです。

※収入が低い人向けに「減免制度」もあるので、市区町村の窓口で相談してみましょう!

フリーランス1年目でやらないと損すること3選

1.青色申告の届け出をする

青色申告にしておくと、最大65万円の控除が受けられて節税効果バツグン!
開業届と一緒に「青色申告承認申請書」を提出するだけでOK。

2.必ず経費を記録する

経費になる項目(例)

✅仕事で使ったパソコン
✅カフェでの打ち合わせ
✅Webサービスのサブスク
✅事務所の家賃・光熱費
✅事務所や打ち合わせ先までの交通費
✅仕事で使っている電話代
✅仕事のための講習代・教材
✅事務所の備品・事務用品

これらはすべて「経費」にできます。
経費を正しく記録しておけば、その分税金が安くなります。

3.開業届を出す

フリーランスになるなら、「開業届」は必ず提出してください。
これがないと青色申告ができません。

開業届を出すメリット

✅青色申告が利用でき、節税の幅が広がる。
✅屋号で銀行口座を開設できる。
✅小規模企業共済への加入できる。
✅補助金・助成金の申請に開業届が必要な場合も。




開業届を出すデメリットも確認しておきましょう。

開業届を出すデメリット

失業保険がもらえなくなる
✅日々の取引を帳簿に記載する必要がある
✅社会保険の扶養には入れなくなる

開業届を出すことで、記帳や帳簿の保存義務が発生するため、その手間がかかるようになります。失業保険は、再就職の意思があり、求職活動をしている人が受給できるものなので、開業届を出すことで再就職の意思がないとみなされ受給資格はなくなります。
社会保険の扶養は、開業届を出して個人事業主になった時点ではずれる場合があります。加入している社会保険によっては、収入が少ない期間は扶養に入れることもあるので、確認が必要です。

開業届を出さなくても罰則はない

フリーランスを開始したら開業届を出す義務がありますが、もし開業届を出さないまま事業を行っていても罰則はありません。

ただし、罰則がないからと言って、開業届を出さなくてよいというわけではないことは理解しておきましょう。開業届の提出は、任意ではなく、義務的なものです。

開業届を出さないと、青色申告の節税対策が受けられないなどのデメリットがあります。

まとめ

✅ フリーランスは「所得税」「住民税」「国保」などを自分で管理して支払います。
✅ 確定申告は毎年必ず申告しましょう。
✅ 1年目のうちに「開業届+青色申告」を出しておくと、税金がぐっと減らせます。
✅ 会計ソフトを使えば、初心者でもカンタンに管理できますよ。

フリーランスは自由だけど、すべてが「自己責任」。
だからこそ、お金と税金の知識を早めに身につけることが、将来の安心に直結します。

「なんとなくやってみた」ではなく、「知っててよかった!」と思える準備を今からはじめましょう!